住まい・インテリア

住まいは夏をむねとすべし

080729_16210001  「雲の峰」

 今日も暑くなりそうだ。こんな日は一日家にい

るのがいい。でもクーラーなしではいられなかっ

たら?

 徒然草に「家の作りやうは、夏をむねとすべし」

とある。我が家を建てた40年近く前は、こんな言

葉が生きていた。設計をお任せした友人の父上

の建築家は,夏をむねとすべしとありますからね

とおしゃって空気の流れる家を設計してくださっ

た。これは今で言うエコ住宅だ。

住宅メーカーが着手をはじめたエコ住宅jは太陽

熱給湯や太陽光発電といった新しい装置がつく

が普通の家より1・5倍もかかると言う。これも序j

じょにコストがさげられていくのでしょう。

地球温暖化にたいして人類は知恵をしぼって立

ち向かっているのだなあと明るい未来に希望を

持っています。

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わが国で初めての住宅展示場

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「 みずくさ 」

 わたしは家の間取り図をみるのが好きだった。

今も好きだが若い時はクレイジーなほど好きだった。

今は住宅展示場で、不動産会社が自社のモデル

ハウスを公開しているが、初めてこういう展示をして

公開したのは奈良の学園前の住宅だった。わたし

が学生の時で、もううれしくて何度通ったことか。

 それまで家は家族が暮らしているのに、家の見せ

場は客間だった。客用の座敷が日当たりのよい、

家中で一番いいところで、そこから眺める庭も手入

れが行き届いていて、なんどきでも客を受け入れら

れるような家がよい家だった。

 学園前の展示場では初めて家族を中心とした住

が発表され、現在の住宅の原型となった。公開

された家はその後、売りにだされて人が住んでいた。

 学園前を電車で通り過ぎる時、わたしはいつも住

宅が公開されていた場所に目をやるが、あのころ

の家はもう取り壊されて、新しい家がたっている。

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ケーキのような家

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「 水あび 」

 わたしは一軒一軒の家を見て歩くのが好きだ。

勿論、、聳え立つシャープな高層マンションや街中

の古いアパートのたたずまいを見るのも好きだけ

れど。

 先日も撮影に私宅へ訪れたカメラマンが、丘の

上の住宅地、楽しそうというか、夢見る我が家、

というか、おもちゃのような、お菓子の家のような

家がどこまでも続いていて見事ですね、と興奮気

味に言う

そこはすぐ近くで小高い丘になっていてよく散歩

に行った所だったがが三年程前に造成されて五

百軒ほどの家が建った。

 まず色がちがう。ケーキで作った家のようだ。

それぞれの家のデザインは違うが、使っている

建材は同じなので統一感がある。星条旗が翻っ

ている家があったり、ギリシャ神殿のような柱が

あったり異次元の世界へ迷い込んだような気分

になる。

でも住人は三十代から四十代の普通のサラリー

マンの家庭なのだ。はじめて訪れた時は、目が

ちかちかして来て、我が家のある古い住宅地へ

戻ってきた時はほっとしたことを覚えている。

とにかくここは新名所になる価値はありそうだ。

 もしわたしが若くてこれから家庭を築いていこ

うとしている時だったら、こういう家にすみたい

と思うだろうか?

でもこの住宅地は十日ぐらいで完売したという

人気の住宅なのだ。ああ、わたしは古い感覚の

人間らしい。

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家は家族を表現している

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「 雨やどり 」

 朝から台風の影響か風が強く雨もはげしく降って

いる。

 家はこんな雨や風から私たちを守ってくれる。そし

て同じ家はない。人の顔と同じように。たとえ、同じ

家を同時に何棟も建てても、人が住み始めると少し

ずつ変わってくる。その人らしく、その家族らしくなり

家の顔ができてくる。

 アパートやマンションで全く同じ間取りでも住む人

によって違った空間ができあがる。そこが面白い。

 私は結婚してすぐ三階建ての鉄筋の社宅に住ん

だ。そのころは社宅で鉄筋というのはまだ珍しく、

広々とした敷地に四棟たっていた。驚いたのは、同じ

間取りで、同じ広さなのにそれぞれの家が、それぞ

の雰囲気が全く違うということに。

一年ほど社宅をでていて、また室は違うが同じ

ところに戻った。依然住んでいた室に住んでいる人

と親しくなり、彼女の室を訪ねたとき、私は当たり前

のことなのに声が出ないほど驚いてしまった。

家はそれぞれの家庭を表現している。家族が変化

すれば家も変わっていく。

家は大きな家も小さな小さなかわいい家も、家族の

ためのもので、暖かく興味がつきないおもしろい存

在だ。

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居心地のいい家

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「 雲 」 

 先日、本のページをつくる写真をとりにカメラマン

と出版社の編集者が来宅した。三日ぐらいかかり

そうで今日はその一日め。あいにく曇っていたの

で室内撮り。

私のアート書を部屋の壁にかけたり、椅子に添え

たり、キッチンの窓際に置いたりして撮るそうだ。

私は大きめのショールやスカーフなどの布物や

小物として使えそうな皿や急須などを出してお

いた。

撮影の現場ってなかなかおもしろい。白い傘の

ような物を両側に立て、明るさを何度もチェック

して慎重な撮り方だ。バシャバシャとたてつずけ

に撮る報道カメラマンとは対極にある。

この家は築三十年以上で数年前にリホームした

ところだ。写真にする背景やコーナとしてはリホー

ム前の木材を使ったドアーや漆喰の壁のほうが

絵になっていい写真になると言う。ただ一部屋

だけ檜の木の壁面にリホームしたのがある。こ

こを主に撮ってもらおう。

 絵になるのはかっての自然の素材を使った家

だし、耐久性や掃除がってのよさは、いまの新

建材だし。でも絵になる家って人が住むのにも

やさしく居心地のいい家ではないかと思う。

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