インド 映画「チャルラーター 」 」
「 花 」
映画はなるべく都心の映画館で見たいと思う。
随分年輩の女性が一人で見にきていたりする。ああ
映画の好きな方なんだなあとわたしはいつも好感を
持って見ている。都心の映画館では昨日のような暗
闇のなかのおしゃべりは皆無だ。デパートの中の映
画館は買い物のついでとかで、さあ、これから映画を
見るぞという高揚感のある自覚が薄いのではないか。
たかが映画くらいで大げさなと思われるかも知れない
がほんとうに映画を愛する人にはわかってもらえると
思う。
長い子育てがおわって、やっと映画を見られる身分に
戻って、何年ぶりかで見たのはインド映画の「チャルラー
ター」だった。堅くなっていたわたしの体がバリバリと壊
され柔らかな筋肉に入れ替えられた感じで、どういうわ
けか涙がとめどなく流れたことを覚えている。
昨年パリのギメ美術館で一日を過ごした時、館内で
「チャルラーター」を上映していた。もう、かってのように
涙なんてながさないだろうと思った。今のわたしはとって
も自由を満喫しているから。
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